映画の話

前回のエントリーで、本が好きという話をしました。同様に、映画も好きです。

どんな映画が好きかを一概に答えるのは難しいですが、どうやら想像力を膨らませてくれるものか、馬鹿に極ぶりしている映画が好きなようです。

クリストファーノーラン作品は、想像だにしない映像を見せてくれる点でとても好きですし、レジェンダリーのゴジラシリーズは最新2作なんかは15歳の俺が脚本したんだろうかと思うレベルでバカだったので最高でしたね。あとよく見るジャンルは戦争モノです。1917、ダンケルクは最近の戦争映画としては、映像的美しさ、構成的面白さ、戦争の恐怖のすべてが高レベルに描かれていて、プライベートライアンに並ぶと感じました。

アベンジャーズシリーズも中学生のワイが好きなもの詰め合わせセットだったりするので好きです。インフィニティーウォー、エンドゲームの流れなんかは最高だと思いはしたのですが、どんどんディズニーの検閲が強くなっているなあとも感じます。

いわゆる大作と呼ばれる、膨大な製作費が込められた映画を作れる会社は年々減っていますが、その中でもいくつか巨大なものは残っています。その中でも勢いがあるのはディズニーであろうと思います。ディズニー映画自体は映像の質、プロットetcが面白いので好きなんですが、ディズニーの理想のようなものが高いレベルで混ぜ込まれている思想的プロパガンダ性が最近気になりだしました。彼らは多様性を大事にしているし、女性の地位促進的な運動を行っていたりと評価できる点は非常に多いです。それは確かなのですが、同時にそれらの理想的運動の根底にキリスト教的価値観が見え隠れしたりして、あまり好きになりきれないところがあります。アイアンマンシリーズの一作目ではトニーはプレイボーイとして浮名を流す描写がありますが、その後の作品ではそういう雰囲気はなくなりました。まあペッパーとの関係性がうまく構築されたからでもあるのですが、おそらくディズニー傘下の映画となったからです。ディズニー映画はあまりそういった浮気とか婚前交渉のような世界的には普通に行われているだろうことを排除する傾向にあるように感じます。

ディズニーは多様性をうたうが、彼らの信ずる多様性に反する多様性を排除してくる気がします。このあたりが彼らの映画が思想プロパガンダだなあと思うポイントです。ディズニーは初のアジア人ヒーローを描くぜとかほざきますが、ムーランなんかは共産党関係で一般公開しなかった。ディズニーはおそらくムスリム系の主人公のヒーロー映画は作らないだろう。ついでに言えば、彼ら自身の歴史を正しく描いた時代劇ものなんかも作らないだろう。個人的に清濁併せ吞むものが好きなので、汚いものを排除しているようにみえるディズニーはいずれ面白くなくなるだろうと感じています。

今日はここまでにします。